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あれはなんだ かたちは無く

2014/03/06~03/07深夜に起こった不思議な出来事

ひとつ前の記事に書いたように、ここを空けていることを分かっていたから、大事なことをいずれ書こうと長らくメモをとっている。にも関わらず、気が向かなかったり時間が本当になかったりして書いていなかった。そんな状況で、また来るような状況――つまり、これはぜったいにすぐ記録しなければならない、という心境になった最大のきっかけがこの出来事である。

起きて家族に話そうと思ったまま忘れていたが、03/07の夜にある話がきっかけで一気に思い出した。そして、この出来事を家族も体験していたことを知った。また、話しながら思い出したこともある(それは下に区別して記録する)。

もちろんいつも通りここに記録するのは、自分にとって大事なことで、未来の自分に忘れてほしくないからという以外の目的は全くない。

 

それは2014/03/06(金)から2014/03/07(土)の明け方近くに起こった。自分はいつものように夜更かしをして2時近くまで起きていたが、こじらせている気管支炎をちゃんと治そうと眠りについた。ふと4時頃(正確な時刻は覚えていない)に目が覚め、なんとなく眠れなかったので頭から布団をかぶったまま横になっていた。いつもの癖で、身体の左側を下に向けていた。

(これは、話しながら思い出したことのひとつだが、)そのとき、布団越しに人が近づいてくる感覚がした。非常にゆっくりと踏みしめるように、リビングから寝室へと向かっている。嫌な感じとかはまったくなく、ああ誰か来たなというものだった。自分は家で家族と布団や毛布を共有していて、時間になると早起きの家族が自分に先に使っていた布団を掛けにきてくれる習慣があるのだ。だから、誰かがきても不思議ではないし、いつも通りのことだと思っていた。

やっぱり眠れなくて布団をかぶったまま横になっていると、背後から高い声で話しかけられた。年齢の高い少女か、年齢の低い少年かはわからないが、おそらくは10代のこどもか多くても20代前半だと思う。環境音ではぜったいになく、どう聞いても声だった。残念ながら会話としてはちゃんと聞き取れず、ところどころ子音や母音が聞こえるという程度だった。だが言葉には意思が宿る。だから、私は、それが私に向けられたもの、冒頭でおそらく「○○○ちゃん(私の名前)」と呼ばれたことを確信していた。びっくりして手元のスマフォを見たから覚えているが、04:30だった。

(これも話しながら思い出したことで、)しばらくすると雰囲気が突然消えた。びっくりしてその方向を見たが、もちろん何も見えなかった。しばらくすると、さっきよりは低めの声、というよりせきこむような声が聞こえた。家族が風邪をひいているから、具合が悪くなったのかもしれないと思って慌てて布団を飛び出し、「具合が悪いの?大丈夫?」と尋ねに行った。家族はやっぱりいつも通り起きていて、大丈夫だよと答えた。私は安心して寝室に戻った。04:30に聴こえた声はいったいなんだったのだろう?私は幻聴も共感覚もあるから、きっとその類だろう…と考えた。ほどなくして再び眠りに落ちた。

 

さて、起きてから家族に話したところ(厳密にはきっかけのひとつとなった会話があったのだが、それは自分にはわかっているし、プライベートかつデリケートすぎる内容なのでさすがに書かない)、驚くことに家族も同様の体験をしていたことがわかった。寝ている方向と声が聞こえた方向も、内容も声質もまったく同じなのだ。こわい…といっても恐ろしいわけではなく、ただただ2人して驚いていた。

そして話しているうちに再確認したのは(これは分けて書きたかったので上ではあえて記録しなかった)、お互いに感じた気配は「歩いてきた」こと、枕元でぴたりと止まって耳元すこしのところで話したこと、そして明らかにそこにいるという気配があった――どころか2人とも、不思議な事に、「実際に人がそこにいる」とき以上に気配を色濃く感じたということだった。

最後に、自分達2人が感じたり話したりしたことを併せて補完しながら時間順にまとめてみる:

4時頃、私の目が覚める。寝付けないが眠りたくて横になっていた。

私も家族も、枕元にゆっくりと歩いてくる強い気配を感じる。

その少し後04:30に、高めのこどもの声でお互いに話しかけられる。残念ながら内容はわからなかったが、自分達それぞれに向けられたものだということはわかった。

そこでいったん気配が消える。

ここで家族は私の寝言だと思って私に話しかけたらしい。しかし私が起きているかどうかわからず小声で、私はそれに気づいていない。

再び気配が現れ(といってもさきほどよりは気配は薄く距離は遠い)、せきこむような声に近い声が聞こえる。といっても、家族にはこれも言葉に聴こえたらしい。

私は家族が具合を悪くしたのだと思い、布団から出て様子を尋ねる。大丈夫だよと聞いて安心して寝室に戻り、再び眠る。

次の日の夜に私はこの体験を思い出し、家族に話す。家族も同様の体験をしていたことがわかり、また話しているうちに私も他の忘れていた内容も思い出す。そしてここになるべくすぐに記録することを決意する。