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あれはなんだ かたちは無く

Blinks

霞(仮)

追いついたと思ったら立ち止まっていた なんて何の記憶? 見えないはずの影に乗って 刻む音色は誰のためでもなく

遭遇 ~虚無という信号~

彼方に見た豊穣は幻か 一瞬の約束が塗り替えて 続く記憶は回折のよう 緩やかな眠りを前に走れ

ずっと前から解っていた あの明りのどれも存在しないってこと 本当は何も解っていなかった 焼きついた陰さえ消えていたんだ (何が麻痺しているのか?) (どれが本体なのか?)

時の帯

翳れや一方の残滓 二重の水面は回り 休まで原動の幻視 地平の輻湊を憩い

一繋ぎの罪

本当は、準備をしようとした瞬間には、すでに幾ばくかの未来は決まっているのかもしれない、とふっと考えた。何に対してもある程度の傾向と対策があるように見ているが、本当はそれこそ楽観的な考えであって、「関連性をもつ」とひとたび決めた(と思われる…

三点倒立

なるほど、同情と情欲と尊敬とは、一種の局面から見ると、実によく似た点を互いに持ち合わせている。