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あれはなんだ かたちは無く

一繋ぎの罪

本当は、準備をしようとした瞬間には、すでに幾ばくかの未来は決まっているのかもしれない、とふっと考えた。何に対してもある程度の傾向と対策があるように見ているが、本当はそれこそ楽観的な考えであって、「関連性をもつ」とひとたび決めた(と思われる)時点では、すでにもう「関連性をもって」いるにすぎない、ということだ。

今日の夕暮れ、何があったわけでもないのに、悪寒にも似た考えが走ったのだ。「いま色々な人と会って時間を共有しているのは、長い時間の中で一瞬のことだ。準備してかかろうと思ったところでその大部分は過去であり、本当には残されている時間はすくない」という思いに行き当たったのだ。だからといって失った人には会えないし、全ての人にやさしくできるわけでもない。ただ、他人に、自分に、すべてに未来を祈るのみだ。

もしかしたら本当に、残された時間はもう少ないのかもしれないね。それは誰にもわからない。