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あれはなんだ かたちは無く

~2013/03/25 夢日記

どこか別の県、旅先で、これからの旅のことを考えていた。そこは小さな食堂ふうの場所で、赤や青の長机が設えられてあり、他にも20人くらいの人が座って読書をしたり考えに耽っていた。大きな窓の外は吹き抜けになっていて、階下の様子が見て取れる。自分の前に、一人の青年が座り話しかけてきた。少し太い体型で、短い髪がぴんとはねている。てっきり地元の人かと思うと、広島の出身で、北海道の「狩見○駅」(○は伏字なのではなく、覚えていない)が無くなるので、仲間と一緒に見に行くのだそうだ。ところで彼と自分は前にも夢の中であったことがあり、意気投合したらしい。連絡先はお互い知らなかったが、なんとなくまた会える気がすると思ったら、こうしてまた会えたのそうだ。その日は彼も自分も出発しないことになっていたので、しばらく食堂を出たり入ったり、話をしたりして過ごした。すると、いつの間にか食堂に高校時代のKNがいた。こちらを向くように座っていたので、向こうは気づいていたのかもしれない。自分はKNに数年前申し訳ないことをして謝りそびれているので(これは事実)、なんとなくばつがわるくて走って避けた。(避けるということは自分の行動にしては珍しい。そこまで申し訳なく思っているのか。)その時、これは夢の中なのだから、一々走らずに飛べばいいと思い当たり、飛んでいった。ついでだから外に出てみると、レンガ造りの建物や、路面電車などが見えた。

 

大学時代の研究室のメンバーが、上級生から下級生まで大き目の教室に揃っていた。その教室は実際にはないもので、天井や壁が茶色の木製だった。机などはやや大きめの一人掛けで、教室全体は縦に細長かった。季節は初夏、おそらく7月の初めで、なんでも研究室全員で黄○山か掛赤山のどちらかにのぼるのだそうだ。(山はどちらも現実には存在しない)。どちらも勾配はきつくなく、翠が多く青々としている。黄○山は向かって東にあり、山頂付近の勾配が緩い。掛赤山は向かって西にあり、山頂付近の勾配がきつい。目的はいまいち不明なのだが、結局、黄○山へ行くことになったようだ。H先輩と自分は外に出て、そこから黄○山を眺めた。薄い水色の空を背景にして、まぶしいばかりの緑の木々で覆われたシルエットがくっきりと見えた。そこから反対を向き、掛赤山も眺める。そちらの緑はワントーン暗い。掛赤山の方が高地にあるので、視覚的に高いように見える。自分の夢にしては夢らしくないというか、ここは夢の世界ではなくてただの普通の夢なのだろうなということを考えた。(まあ、最近夢世界にはなかなか行けていないのだけれど。)教室に戻るのも話を続けるのも面倒だったので、自分でその夢を終わらせた。

 

気が付くと、白い狩衣を表に、赤い狩衣を裏に着込んだ一行が、二列に並んで歩いているのを見ていた。あたりは平野で、特に高い建物も山も見られない。周囲にいる人々や文化様式を見るに、平安時代のような時代設定であるらしい。一行が遠ざかっていく。その内側に、位の高い人がいるはずなのだが、自分のいる位置からは見えない。自分は明るい黄緑の狩衣を表に着ていて、紫の狩衣を裏に着ていた。きっと処務が割り当てられていて、それをするのも面白そうだが、今さっきここに来たばかりだからそれはわからない。背後には低いが面積の広い建物が立っていて、一行は迂回してそこへ向かうらしい。そこで、建物に入り自分と同じ服装の人を探してみることにした。建物は平安式ではない。浅草にあるような大きな門がそびえ、中くらいの規模の中庭が続き、中庭の中央は白い石で道が整えられている。その道の先に、奈良時代の寺を横に大きくしたような建物が立っていた。その手前の部分には、小さな離れが左右に建てられている。建物は総じて豪華絢爛というふうではないが、柱が赤かったことが印象的である。中に入ると、また別の造りである。一階から三階まであり、すべての階は吹き抜けになっている。上から見下ろしたとき、一階は一つの横長の大きな廊下になっていて、その上下に小部屋がある。二階と三階も、上下に小部屋があるが、その手前にそれぞれ通路が設けられている。やはり柱は総じて赤い。自分と同じ服装の人は二階の西、下側の小部屋に何人かいたが、特にこれといった処務はなく別の階層の人を手伝っているらしい。その時、急にあたりが静まり返ったので何事かと思うと、仲間が建物の外を指している。近寄ってみてみると、さっきの白い一行、親衛隊の列が列をなしていた。しかし列があまりに長いので、それが先頭なのかどこなのかよくわからない。「でも、内裏様はもう進んだはずでしょう。」と言っていたので、先頭は建物の中に入っているらしかった。そこで景色が薄れ、夢の終わりを直観する。また来てみたい。

 

どこか知らない教室―広く、前面は鏡開きのような形をしている―で、様々な年齢の人が集められ、数学の授業を受けている。教師は高校時代の数学のA先生で、今基本が終わり、今から応用問題を解くというところであった。確か、円の中に5つの円を描き、(1)3つの円でできる三角形の重心(2)重心の円の関係(3)(2)を利用した中点同士の距離を示せ、というような問題であった。就寝前に(代数ではあるが)数学の問題を解いていたので、きっとこれはいわゆる夢だなと思った。現に、問題を注視しようと思うと曖昧になってよく見えないのに、自分はなんとなく答えの解き方が分かり、いつの間にか手元で解いていた。ただラッキーだったのは、(実際にはそうではないが)自宅にある問題集によく似た問題が乗っていたことだった。だが、こともあろうに、その答えは確認してはいなかった。さて、(1)~(3)まで答案者が当てられ、自分は(3)に当たった。一番面倒なものを、と思いつつ一応解法を確認して、答案を書こうとした。ちなみに(1)は老人が当てられ、(2)は幼児が当てられていた。どちらも苦戦しているようだったが、(2)はリタイアをした。そこで、(2)をざっくり示してから(3)の答案を書くことになったのだが、はみ出して横の黒板まで到達した。(こういうことは、よくあることで、気にしていない。)あと一行というところでまた夢が薄れていき、唐突に夢が終わった。ちゃんと数学やれよ。ってことなのかもしれない。