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あれはなんだ かたちは無く

永遠のテーマというべき……

永遠のテーマというべき興味対象はいくつかある。もっとも、僕の場合は知識に対する好奇心が強すぎて、気に入るものはすべて趣味にしかねないし、触れた分野はじっくり調べないと気が済まない。だから、全てが興味対象だろう、と言われれば、事実そうなのである。そこでこの場合は永遠のテーマである。僕を根本的に構成し、支え、脅かし、それでもまた惹きつけるような、おそらく一生付かず離れず連れ添っているような、そんな興味対象である。

余談だが、ある種のアスペルガー的特徴なのかどうかは知らないが、基本的に人間に対する好奇心はない。むしろ嫌気がさすほどで、ワイドショーやゴシップは何が楽しいのか全く理解できない。(楽しむ人がいるということが理解できないというわけではない。)もちろん例外もある。人間として気に入った人間に対しては、それなりに、ともすれば幼稚な好奇心くらいは持つ。

 

そのような永遠のテーマというべき興味対象。

それは、脳、夢、異次元、おとぎ話である。どれも完全には理解されていないものばかりだ。実際に、僕の好む映画や小説はこれらがテーマになったものが多い。日常的にも、気がふれるリスクも構わず夢日記などつけているし、年甲斐もなく相変わらずファンタジーに絵本に神話ばかり読んでいる。そして、歪みともいうべき邂逅(と僕が呼ぶもの)にも事実巻き込まれることも多い。

これらが全く怖くないかというとそうでもない。僕にとっての宇宙同様、何か根源的なものがそこに隠されて眠っている気がして、それに近づくことは時に何よりも恐ろしい。その一方で、その接近を何よりも望んでいる。だから、これらのことからは、これからも決して離れることがないし離れられることもないのだと感じている。