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あれはなんだ かたちは無く

~2013/07/20 夢日記

見た夢を、単純なキーワードとその数で把握する癖がある。その癖によれば、今晩は8つは夢を見たらしい。しかし、4つしか覚えていないようで、残念極まりない。

 

 

坂を下りて、急いでいた。詳しくは覚えていないが、何かが奪われようとするのを阻止する役目を負っていた。坂の途中にあった沖縄風の民家の前を通り過ぎようとすると、子どもがそれを止めてきた。何か用事かと思えば、自転車を貸してくれるらしい。後ろを見ると、自分を追う敵の姿が見えた。これはまずいと思い、自転車を選別する。(実は、前日の晩に自転車で逃げ切った後の夢を見ていたので、それにうまくつなげなければ、とここで思った。)自転車は、民家の屋根の横にある屋上に停められていた。自転車は何十台もあったので、「黄色の自転車」と言い、その中から夢に見た自転車を選び出した。その自転車は本体の部分が黄色く、ハンドルやサドルは黒い。自転車の長さは普通の自転車の半分にも満たず、小回りが効く。子どもが同じ自転車を持って自分ものり、「よし、ついてきてよ」と言う。近道を教えてくれるらしい。屋上をさらに超えた先に、急勾配の屋根がある。その先には長さ10mほどの木のテラスがある。どうも、屋根からテラスに飛び移るということらしい。そのうちに子どもが飛び移ったので、自分も覚悟を決めて飛び移る。ブレーキの衝撃がひどいものの成功。礼を言い、そこからブルーライトの科学研究所へ向かう。

 

現実の世界に、別の世界から現れて、人間を導き守る天使のような人たちがいた。そのバックグラウンドを垣間見たのである。彼らは見た目は人間と対して変わりがないが、目が透き通っているのでそれと分かる。夢で見た天使たちは主に二人で、それぞれ現実の世界で守る人間がいる。しかし、その人間たちは科学の領域か何かで対立しているため、結果的にその天使たちも対立しあうことになっている。人間たちの対立の様子。人間たちはもうお互いに相容れないといった様子である。さて、天使たちの方は、たまに役目から解放される瞬間がある。瞬間といっても、人間たちにとっての瞬間で、天使たちにしては十分な時間である。そもそも、人間の言う「時間」は天使たちにとって固定されているらしく、その「時間」には電車に乗って移動するらしい。電車に乗って、8人ほどの天使たちが移動していると、小雨が降りだした。こちらの世界では日常茶飯事らしく、片方の天使が「ああ、また傘を忘れちゃった」と言った。彼ら二人の天使ではプライベートでは仲が良いらしい。同じ天使が、「ねえ、私達あくまで人間が対立してるから対立しなきゃならないけど、そんなしがらみを抜ければ自由だってこと、わかってるんでしょう」と言った。もう片方は、試すようなことばかりを言って本心を言わない。どうやら互いに思い合っているようだが、いつもすれ違うらしい。仲間の天使たちの様子も映し出されつつ、「時間」の駅に到着して、そこで夢が終わった。

 

明治時代のような、どこか和風テイストの残る洋館である。壁は漆喰のように白く、手すりや階段は濃い茶色をしている。この夢の一応の主人公は「ろくでなしの王」だ。戦に勝利して一国を治めているものの、封印を解いて呪われた王となり、国は傾きつつある。そして今、同様に呪われた色々な王や預言者や美女たちの魂が集められ、それを一手に盗み出そうとする黒幕もまたこの館にいるのだ。それがかなえば、歴史ごと変わってしまう。その危機を救うトリックスターたる真の主人公が「時の放浪者」だ。実体はどこにでも移動できるが、魂はどこかの牢獄に入れられている。そのことを利用して、数々の危機を救ってきた、らしい。時の放浪者には、同じく実体しか存在できない仲間がいる。この館にはその仲間が先に忍び込んで身代わりになり、後には敵の目を引き付けるのだという。細めの長身の女性で、黒いロングヘアーをしていた。学生帽子のような白い帽子と、膝まである白いマントを着込み、天井のステンドグラスの隙間から音も立てずに忍び込んだ。うまく立ち回った後で、放浪者が合流する。こちらは同じような体格をした男性で、黄色い長めの髪をしていた。仲間から帽子とマントを受け取ると(どうやら特殊な力があるようだ)、呪われた魂を解放すべく、大広間に向かう。儀式はとっくに始まっていた。仲間の方は、館のそこかしこに小細工をして回る。なんとなく僕はこの結末がうまくいくことを知っていた。だからかどうかは知らないが、そこで夢が終わった。

 

 

 

 

知らない世界、島国。色々な場所が載ったパンフレットを見ながら、誰かと話をしていた。景色は日本に良く似ていたが、微妙に光が違っている。実世界でいえば、亜熱帯地方特有の光のような。パンフレットには内陸地や沿岸、冬や夏などの写真が載っている。内陸地の夏の写真は、人がいるときと無人のときとでは、大きく表情が異なるらしい。不思議だが、実際に写真には変化が記録されてあった。他にも、田園が広がる風景や、旧文明の遺跡の眠る洞窟、(雪とは違うらしいが)銀世界の山奥の村など。沿岸部を上空から写した写真が、場所を変えて何枚も載っていた。海の色もグリーン味が強く、やはり亜熱帯地方のそれに近い。一つの浜は、まるくくぼんだようになっていて、細い川がそこに注ぎ込んでいる。海はところどころ黄色や赤に輝き、一つの宝石のようになっている。その写真を見ていると、一緒にいる誰かが、「それ、気に入りましたか。でもね、もう存在しないんですよ」と言った。聞けば、この世界と現実世界は少し連動していて、お互いに影響しあうらしい。この海は人工的な地震の被害を受けて壊滅してしまったらしい。不思議なのは、色が灰色に近くなってしまい、元に戻らないことだという。一番深刻なのは実は海ではないのだと言う。「この下にはなぞの古代遺跡が眠っていて、その遺跡が破壊されてしまったんだ。アン××××という企業がほぼ復帰させたんだがね、残念だ」と言った。そして、宙に手をかざし、その模式図を見せてくれた。4体の巨大なシーサーのような動物を模した柱の上と下に、板がついており、上の方には屋敷がある。屋敷といっても巨大なものだ。そこに、ボール状の力が加わり通りぬけ、1柱を残してあとは砕けてしまった。そこで僕は以前聞いたことを思い出し、「それは×××文明の遺跡かもしれませんね。だとしたら、誰かが歴史を隠蔽しようとしてるんでしょうか」と言った。誰かは頷いて言った。「だから、君には、深層世界でまだまだ色んな時代を探ってもらわなければならない。その約束も忘れているだろうけど、それは仕方がない。」そして、心配はしてないが、夢と現実を混同しないように、と注意されが夢が終わった。

 

胡蝶の夢じゃないけど、どっちが現実っていうものでもないのかもしれないな。とはいっても、一応こちらの世界を現実と信じている限りは、夢は夢でしかない。

ところで、僕は現実と夢は連続性で区別していないのだが、そういえばどうして混同しないのだろうか? いつか考察してみようか。