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あれはなんだ かたちは無く

~2013/10/05 夢日記

気が付くと辺りは暗く、林の中に佇んでいた。マングローブに似た、根が水に浸された木々が見渡す限り続いていて、目を凝らしてみても他のものは見えなかった。(後から気付いたが、不思議と足が水に浸かる感触はなかった。)空は透明な紺色をしていて、水平線の近くは鮮やかな紫色だった。ちらちらと星々が瞬いている。足元の水は浅く、青がかった緑色に輝いていた。内側から発光しているらしい。たまにぼんやりと明るい光の玉が見えていた。木々の表面はなめらかで、枝が絡み合い畳まれたようになっていた。不意に、どこからか美しい歌声が聞こえてきた。見上げると、長い黒髪に白い着物を着た女性が、ふよふよと空を舞いながら綺麗な声で歌っているのが見えた。その時、彼女はこの木々を守り慈しむ、巫女の様な存在なのだと直感で分かった。女性は、ひときわ大きく高い木の幹へ近づいていき、所どころ空洞のあるそれを抜けたり出たりしながら、渦を巻いて上昇していった。それらの光景は非常に美しくて、夢心地で眺めていると徐々に薄れていって夢が終わった。

 

歌に関する夢を見た。

 

何かの夢を見た。メモには“ま”とあるが、何の事か思い出せない。

 

暗い廊下を歩いていた。やや遅いペースで歩いていた。そばには母と叔母がいた。廊下は土で、頭上には低い屋根がある。屋根の外は空間である。明りはなく、どこか遠くからぼんやりと光が漏れている。空気は重くも軽くもなく、なんの感情も漂っていない。ただ、これだけ暗いにも関わらず、嫌な気配はみじんも感じなかった。廊下の両側には、小さな長屋を並べたようになっている。廊下の先は暗くてよく見えない。一見水平でまっすぐ続いているように見えるが、本当は螺旋状に渦巻いていて、徐々に上昇するようになっているということを知っていた。僕は一人だけ履物を履いていた。後の2人は裸足で、脱いだ靴を手に持っている。どうしてだろう、と考えたときに、そういえば2人はこれから死後の世界へ行くところで、僕はその見送りをしているのだった、見送りをする人間は寸前で引き返し、また靴を履かなければいけないのだ、という事を思い出した。いわばここは三途の川の岸のようなものなのだ。僕達は引き続き歩いている。そこで心がドクリとして目が覚めた。(そして二度寝した。)(後から知ったことだが、この夢は吉夢であるらしい。)

 

ゲームをしていた。ゲームの中に僕が入りこんでいた。その世界は3Dで、現実世界とあまり変わりが無いのだが、よく見るとポリゴンであることが分かったり、肌の色が均等だったりしてゲームなのだと分かる。ゲームの風景は少し変わっていて、深い紫とモスグリーンと黒を基調に、鮮やかだけれどもやや沈んだ色合いでまとめられていた。僕はそこで何かの任務を果たすべく、次から次へとステージを進んでいた。途中、仲間が加わったり減ったりするが、最大でも2人だし、基本的に1人だということを知っている。仲間は、組織のボスらしい髭の男性と、頭にちょうちょリボンをした背の低い少女と、馬と、体格の大きな男性しか覚えていない。金属を基調にした部屋で体格の大きな男性と別れ、一人で進む。高い骨組みを一人でわたり、敵を迂回して、ボスに何かを届けるのだ。足元も壁も黒く、たまにグレーや茶色で遠近感がやっと分かる。一旦記憶が飛んで、気付くと赤紫の円形の部屋にいた。そこにあったコンピューターを操作していると、ゲームのリストに“めうぷぷりん”というタイトルがある。説明文に、「野郎にはよく解らない名称の魔法で進む横スクロールゲーム」とあった。それはそれで何だか楽しそうだなあと思っていると目が覚めた。