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あれはなんだ かたちは無く

~2013/11/05 夢日記

なんだかいろいろな夢を見たような気もするけれど、そんな気がするだけでぼんやりとしたおぼろげな記憶しかない。詳細を思い出そうとすると、薄い黄色と薄い黒色がマーブルのように雲のように脳裏で混ざりはじめ、その軽やかな雲の向こうに何かつかめるような、つかめないような。もしかすると、本来夢はこのようなものなのかもしれない。他人はこのように感じているのかもしれない。僕の夢は、感覚と記憶という意味において現実の延長である可能性が高く、それはことによると恐ろしげなことかもしれない。

 

最後の夢の最後の瞬間を覚えているのみだ。いつものようにKMと話をしていた。本当は薄暗く肌寒い窓のある部屋なのだが、前面に光の満ちた白く暖かな窓のない部屋だった。何にも浸食されない保護された感じがして、それは病室とか卵とかの類によく似ていた。そこで僕は、普段から使っている一眼レフでビデオをまわしはじめる。心からそうしたくて衝動的にそうしたのだが、なぜかそこには切なさが伴っていた。(今思い出しても、なぜか嬉しい反面切ない気もする。KMと話すときに自分でもわからないまま切なくなるのも事実だし、風景がそうさせたのかもしれないし、この時間帯は心が痛くなるか切なくなるかが多いからなのかもしれない。)画面越しに見ていると、いつの間にかもう二人友人(実際には知らない)が増えて、音楽の演奏を始めたのでその様子を撮っていた。KMはコーラスとリズムで、一人はアコースティックギター(ローズ系×ブロンズ)で、一人はエレキギター(Gibson以外の2ハムクリーンかSSHコーラス)だった。そのメロディーや歌詞になんとも胸が熱くなった。そのとき、僕はそこにいるのに意識だけが遠のいて行って、ああ、夢から覚めるなと悟った。歌の出だしを聴いたところで目が覚めた。聴いたところまでは幸運にも覚えていたのでメモっておいた。

 

この種類の夢(いわゆる一般的な夢(僕の言う「夢らしい夢」とはまた違う)、白い部屋の切なさを伴う夢)に出てくるということは、やっぱりそうなんでしょう。まあそれだけならば他の数少ない親友と同じで以前から解っていたことだし、今更どうってこともない。ただ、理由もわからぬまま切なさと悲しみが漂っていたのが気にかかる。そういう人ではないし、何より嫌な感じではなかったので、問題ではないとも思うのだが。