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あれはなんだ かたちは無く

2013/03/22 ギターの気付記

訳あって2日ぶりにギターを弾いたら、ギターと仲違いした。どっちも気分が乗らない。今は仲直りしている、と思う。

 

どういうわけか、ギターが気持ち良く鳴らない。非科学的ではあるが、このギターには機嫌があると信じている。(ましな表現に言い換えると、安いギターは音が安定していないのかもしれないと思う。合板は丈夫と言われているけれども。)

このギターの機嫌が良いときは、和音が一段と澄み渡って重なって響き、また、比較的軽い力で弾いても音が前に出るのだ。それは、まるでギターが歌っているかのようである。あまりに音が軽やかで輝いていて、即座にわかるほどだ。

原因はなんだ?急に湿度が高くなったからか、自分のパーツのサイズが最近変わったからか、演奏のフォームが崩れたのか、最近弾いていなかったことからか?

そういうときは謝ってから、「君にも非がある。ちゃんと音を出しなさい」と真剣に伝えたり、「他のギターを買おうかな」と焦らせたりすると大抵少し改善されるのだが、今回はそれも微妙でしかなく、険悪な雰囲気が立ち込めていた。

 

結論から言うと、最近弾いていなかったことに湿度が輪をかけたことと、少し演奏フォームが崩れていたことと、残りは不明である。

湿度はどうしようもないので、思い当たった時点から大き目に鳴らし、なるべく水分を飛ばすしかない。まどろんだような音を鳴らすときは、大抵湿度の変化が多少関係している。演奏フォームは完全にミスでしかないのだが、「いつものフォームのポイント」の一つ、肘の角度を忘れていたのだ。小さな違いが、掌にかかる力とか弦をはじく力に大きく関係する。(この演奏フォームは、一番よく鳴る時、その響きや筋肉の使い方を長年観察して得たもの。早い話が自己流。といいつつ、よくフォームを無視するけれども。)後はまったく不明で、まさにギターの機嫌、としか言いようがない。ああフォームの大事なところを忘れたんだなあと思って弾いていると、少し経ってから、急にちゃんとした音を出すようになった。

 

そういうわけで、前述のとおり、今は仲直りしている。はず。やっぱり、ギターは毎日演奏するものだなあ。