Ж,!

あれはなんだ かたちは無く

~2013/03/28

サッカー場にいた。何か試合をやっていたらしい。とにかく湿気が多くて、空は高く広く晴れていて、たまに吹く風が気持ちよかった。気が付いたら両手に10号くらいの鉢を抱えてどこかへ運んでいく自分を見ていた。どうやら夢の中で魂が抜けだしているらしい。鉢うえは、高さ150cmほどの白椿の苗木で、三つ枝が出て一つ花が咲いていた。道のはしにおじさんの後ろ姿が見えた。彼は両手でギターを抱え、どこかに行く途中であるようだった。よくよくあたりを見れば、そこは沖縄であるらしかった。ただ、看板や人家などがあったわけではなく、広野を歩いていたから、波の色や花の種類から判断したのだが。沖縄のどこかまではわからなかった。波は浅いところで薄い緑色から水色をしていて、砂の黄色と混ざって綺麗だった。浅瀬がずっと続くところがあり、友達のMNと上流まで歩いて登り、林に入った。林で少し遊んで陸地でくだり、また上流まで登ろうとしていたら、時間的に増水していて、水圧が少し危険だったのでやめることにした。

 

気が付くと目の前で2Dの白黒マンガ世界が繰り広げられていた。背の低い、飾りのように小さな羽をつけた2等身の天使が、「少年漫画の(印刷的な)限界に挑戦する」とか言っていろいろきわどいことをギリギリで試していた。なにこれシュール。絵柄はかわいいようなこわいような。線が抑揚のついたタッチで、ほぼ線画だった。

 

家に帰ると(今回の家は今住んでいる家なのだが、内装が和風だったり家具の配置が違っていたりした)、玄関の鍵が開いていた。家族全員用心深く鍵をかける性質なので、そっと扉を開けると、玄関に子供用の赤いナイロン靴が片方脱ぎっぱなしになっていた。そろそろと部屋に入ったものの、とくに不審者が見当たらなかったのでそのまま生活していた。

また別の日、家に帰ると(同上)、玄関の鍵が開いていた。そっと扉を開けると、また赤い靴が片方脱ぎっぱなしになっていた。そろそろと部屋に入ると、床に置いた白い置き電話の受話器が投げっぱなしになっていて、その近くに大学時代のAN先輩が立っていた。(実際には違うのだが、)彼女は同居していることになっていて、彼女は「何が起こったんだかあたしにもわからないよ」と言った。

さらにまた別の日、家に帰ると(同上)、玄関の鍵が開いていた。そっと扉を開けると、またまた赤い靴が片方脱ぎっぱなしになっていた。うんざりしつつ通路に目を向けると、いつもは閉まっているドアが半開きになっていたので不審に思うと同時に、ここにいないはずの叔母がそのドアを開き、目の前に現れた。上半身はキャミソールで、「待って!このことはだれにも言わないで!」といつもの調子で言う。奥に目をやると、腰にタオルを巻きつけ、おろおろしている父が見えた。さらに奥から、5歳くらいのいとこが走り寄ってくる(実際には今年で13歳なのだが)。ああそうですか、別にいいしそれにこれ夢でしょ?と思いながら、もううっとうしいし、面倒くさくなってきていたので、自分で夢を終わらせた。

 

気が付くとまた目の前で2Dのマンガが繰り広げられていた。絵柄は自分の描く少年漫画に似ている。トーンの濃淡とベタを多用していた。合計5コマ、2ページくらいだった。高「たかたいら」、または本名・高枝という空想の金髪の漫画家が主人公で、彼が周囲にどう思われているかを面白おかしく書くというものだった。自己紹介から始まり、回想に入る。ある日、高の友人A(黒髪少年)が、その友人B(黒髪長髪メガネ少年)に高を紹介したらしい。だが、Aの言うに、Bの気に入らなかったらしい。B「高枝さんですね、あの人は私にはなんか無理ですね、はい、無理です」。高はそれを悲しむでも怒るでもなく、ああそう思われたのかと感想を述べた。そこでマンガは終わり。(この高というやつは、今思えば自分に似ている。考え方が。)

気が付くと、そのマンガのタッチのまま、病院風のところにいた。マンガではないのだが、さっきのマンガ世界とつながっているらしい。医者風の男性曰く、「ここはあなたの望む夢を見せて、病気をなおすところです」と言った。この前来た少女も病気がなおったらしい。だが、自分は「結構です。夢なら間に合ってますから」と言って出た。病院風の建物の片隅には怪しい扉があり、その前でなにやら少年たちが扉のことを噂していた。

(ところで、この一連のマンガの話は個人的に面白かったので、現実にネタとして拝借することにした。またそれやるのかよ。だって面白いし。)

 

気が付くと書店にいた。薄暗い店内で、紺色を基調とした書店だった。意識の上では、良く行くK書店なのだが、本棚の高さといい、品ぞろえといい、明らかに異なっていた。本棚は2mくらいあったし、商品は、世界各国の洋書、学校の教科書、日本で編集されたもう売っていない翻訳本―ロシア語などマイナーな言語は、表紙タイトルが筆の手書きで、糸綴じの小さな本―であった。なにやら興味深かったので、あたりをさまよってみる。

さらに気が付くとクラフト系の店にいた。明るい店内で、白い壁と天井に明りがこうこうとともっていた。意識の上では、こちらも良く行くTHなのだが、なんとなく商品がマニアックだったり高価だったりして違っていた。目の前には、スペースシャトルの形を小さくして、それにプラスチックの羽をつけ、飛ばして遊ぶ「アエロシャフト」というおもちゃがあった。(実際にあるかは知らない。)目線より少し高いところに、曲面状のガラスケースが置いてあり、中にアエロシャフトが展示されていた。ガラスケースの下に、パーツがビニールに入れられてそれぞれぶら下げられたり置かれたりしていた。自分はその羽を買いに来たのだが、種類がなんと13種類もあるらしい。形と飛びが違うのだそうだ。2種類くらいあたりをつけてはいるものの、それが望む飛び方をするかはわからない。店員さんによれば、全部入ったキットがおすすめなのだそうだが、それは高価すぎて買えない。買いたかったけれども。迷ううちに、現実の自分がそろそろ真面目に起きましょうと考え始め、夢の終わり。

 

白状します。今日はあんまり夢を多く見て面白かったので、何度も二度寝をしました。だが後悔はしていない。さて、今日はこんなに夢を見て覚えていて面白くて、まるで以前の自分の調子が、少し戻ったかのようだった。

それはなぜかというと、実は昨日エビリファイという薬を飲み忘れたので、効果や経過から考えても、それが原因である可能性が高い。とすれば、やはりエビリファイは脳の働きを調整しているといってよいのだろう。それは、逆に言えば、普段、集中の程度が激しく、また、夜はあまり眠れていないことになるのだが……。このあたりはまた別カテゴリーで取り上げてみたい。