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あれはなんだ かたちは無く

~2013/06/09 夢日記

覚えている夢の数は少ないんだが、なんだかそれぞれがとても濃厚。

 

大きな教室の最前列の席に座って、youtubeで好きなアーティスト(sh)の動画巡りをしていた。どうも僕は高校生ということらしい。後ろに座った、少し年上の友達に、あれがどうのこれがどうのと話しかけていた。そのうちの一つの動画が見たことのないもので、MC集かと思いきや、ヘンな歌を歌っているヘンなMCだった。「馬、馬、たひけろすウマときや、ウマー」とかいう歌詞だった。黒い改造エレキギターを片手に、妙に神妙な顔つきで歌っている。(まあ、余興でやりそうではある。)おかしくて爆笑。

そのうちに教室に暗幕が掛けられ、周りには多くの人が着席していた。これから授業が始まるのだ。気付くと、僕の横には明るい柔らかいショートの茶髪(前髪なし)に紺色のブレザーを着た高校生が座っていた。右斜め後ろには、こげ茶で毛先が少しぱさぱさとしたロングヘアーに、白ベースのセーラー服(タイはリボン)を着た高校生が座っていた。時間もあまっているし、「突然だけど、君なんだかギターが似合いそうだね」とか話しかけた。初対面とは思えないほど話がはずんで笑い合っていた。ギター、そう、Gibsonレスポールなんかが似合いそうだったのだ。肩幅も広いし。実際、さっきまでギター試奏をしていたらしい。

そのうちに授業が始まった。講師はなんでかsh氏。やっぱり神妙な感じでやってきて、教壇の真上の電気を一つともした。授業というか講義というか、テーマは「よく振った炭酸ジュースの缶を、噴出させずに開封する」というものだ。持参したソーダの賞味期限が半年以上切れていたらしく、「どうしよう…これは使えない…」とぼそぼそ言っていると、右の高校生(以後ギターの人)が中国で買ったコーラを差し出して何とかなった。肝心の内容は覚えていない。なんだか頭がずっと寝ていたような。途中、shが大きなリンゴを真っ二つに切って食べたことだけ覚えている。「大きい収穫物ってのはだいたいおいしくないんだよね。さあこれはどうかな?」と言い中の蜜を含み、しばらく無口になったかと思うや、「おいしい!震えるほどおいしい…!」と語っていた。ただただ全体的に不気味だった。

授業が終わると、ギターの人が消えていた。周りの人々に聞いても、そんな子は存在さえ知らないと言う。右斜め後ろの高校生(以後オカルトの人)と教室を出た。(ここで、実は数か月が経過していた、と思う。)オカルトの人と、あのshの授業は洗脳だった、ならば目的は何か、と語りながら、長い廊下を歩いていた。右手下方には温室が見えた。(ずいぶん高いらしく、今考えると12階くらいあったかな。どんな高校だ。)オカルトの人は髪を黒く染め、白い長いサリーを着ていた。と、急に悲鳴が聞こえたので何事かと思うと、温室の高い上記排出塔に、ギターの人が立っていたのだ。髪が長くなっていた。さよなら、とかなんとか言って、笑顔でそのまま落下した。塔は透明になっていて、どんどん落下していくのが見える。ふいにその先の暗黒に飲み込まれて見えなくなった。オカルトの人が泣き出したので、覚えていたのか、と問うと、実は覚えていたのだという。shを恐れて言わなかっただけである。激しく動揺したオカルトの人は、今にも後を追って身を投げそうだったので、「君、早まっちゃだめだよ」といってずっと手をつないでいた。

別の授業の教室に入ると、5人グループで何かの作業をするらしい。テーマは決まっているはずなのだが、先生がいないうえに皆言うことをきかないものだから、気の合った人どうしすきずきにやっているらしい。偶然そこに、shの悪事を暴け、と作業している4人がいたので、近づくと、向こうが目を見てうん、とうなずき仲間に入れてくれた。一人はスコープバンドを額に着けた背の低い少年で、一心に各言語で書かれた古い書物の音転記をしていた。手を付けてないなかではアラビア語は僕はわかったので、手伝った。一人は背の高い紫色のショートヘアの女性で、ここ最近の動向をパターンごとに分析していた。後は覚えていない。作業をしているとぱたりと夢が終わった。(shのことは好きです。なんでこんな夢見たんだろう?)

 

体育館のような場所に来ていた。中央には40人ほどの人と、高さ10mほどの球形のものとがあった。球形のものは、丸いメリーゴーランドであるらしい。作りが変わっていて、底部が太い円柱の鉄で支えられ、球状の部分は、輪を3つに切って伸ばし、それを交差しないように互いに立体的に組み合わせてある。そのような球を水平方向に回転させると、遠心力によってゆらゆらと全体が複雑に動くのだ。全体を見ると動きはわかりにくいが、一つ一つの動きは単純で、それぞれの緩い連結部分と球頂部分を頼りに、ぶつからないように前後に大きく揺れる。さて、この部品には、1パーツ10ほどのとっかかりとくぼみがある。どうやら、このとっかかりに両手を添え、くぼみに右足を載せて、乗るらしい。現に30人の人が乗って楽しんでいた。一回に約1分間は回っていたと思う。僕も乗ってみた。身体の傾く方向は水平だけじゃないし、飛び上がったりひっこんだりするし、想像以上に揺れる。高所恐怖症ではないし、絶叫ものも大好きなのだが、初めはかがみこんで目を閉じそうになった。慣れるとリラックスして座り、ぐにゃぐにゃ回る地面を見るのがとても面白い。さて、形はどうであれ、僕はこういった「遠心力を使った高低差のある遊び」に夢の中で参加することが多い。たぶん一か月に一回は乗っていると思う。スリルが足りないのか?

 

どこかのホテルのラウンジバーにいた。室内は横に長細い。短辺の一辺は出入り口となっていて、入口に受付の人が立っている。その辺が南で、西側の一辺は、前面ガラス張りになっている。夕暮れ後、青に染まっていく空と海が見渡せる。高さが結構あるようで、砂浜までは見えない。それで、まるで一枚の絵のような不思議な雰囲気が漂っている。建物の外壁は白いということをなぜか知っていた。遠くから見ると、映画「インセプション」の冒頭と最後にでてくる海岸沿いの高層の廃墟のようだった。室内は黒と茶と緑を基調に整えられていて、壁にはモスグリーンのビロウドのドレープカーテンが美しく垂れ下がっている。ガラス張りの窓から下がるにつれ、一人掛けのソファ、二人掛けのソファ、サイドテーブル付きの一人掛けチェア4つセット(2脚ずつテーブルを挟んで向かい合っている)、サイドバーカウンターと、席が設えてある。照明はていよく暗めで、グラスに反射する光が美しい。天井からは、シンプルな照明が金の鎖で垂れ下がり、鎖の真下はひときわ明るかった。その夢のなかで僕はめずらしく女性をやっていた。明るい栗毛のショートヘアで、ボルドーの服を着て、4つ組のチェアの1脚に腰かけていた。ふいに、「レディ」と声を掛けられて振り向くと、リチャード・ギアに似た老人が立っていた。同席して飲みたいとのことで、承諾すると、向かい合わせに座った。僕は適当に注文して、振り返り海を眺めていた。光を失い、暗く染まっていく海、紺にちかい空。(僕は実際、こういう光景が好きなのだ。いつか高層廃墟から見てみたい。)カクテルが届くと、出会いに乾杯、と言って飲み始めた。僕の頼んだのは、縦に7色になっているロングカクテルで、甘めのトロピカルフルーツの味がした。老人の頼んだのは、何かのフルーツのカクテルらしい。何かを話しながら飲んでいたが、内容はよく覚えていない。そのうちに飲み干してしまい、2杯目を注文した。僕が「ジン、ストレート」というと、老人はトロピカルフルーツは飲まないのかい、と聞いてきたので、「さっき飲みました。それに私は2杯目は蒸留酒のストレートを飲むのが好きなんです」と答えた。(これは実際に正しい。もっとも、厳密には僕は2パターンの飲み方があり、そのうちの1つだけれど。)老人は眉をひそめ、「グァバ!」と付け加えた。その後、またもフルーツのカクテルを注文した。ジンのことで色々心配されたが、ロングで出てくるわけでもなし、大げさだな、と思った。出てきたジンは、見た目が個性的で面白かった。ワインボトルをそのまま縮めたような小瓶に入って、水色のアクリルのコルクをかたどった栓で封がしてある。そばにはグァバが添えられていて、適量添えて飲むということらしい。老人のカクテルも届き、また飲みながら話をした。そのうちにだんだん風景が淡くなっていって、そこで目が覚めた。