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あれはなんだ かたちは無く

~2013/07/24 夢日記

家族と何処かの展覧会に来ていた。展覧会というよりはパビリオン。丁寧に見ていたが、途中で写真を撮りたくなったので、カメラを取り出して撮影を始めた。撮ったのは、イベントで来ていたヴィジュアル系の音楽家2人、遠くの方に見えた看板、近くにあった祗園風の色とりどりの門。通路内にもまた通路とブースがあり、手の込んだものは窓や屋根を通路に面する壁に着けていた。僕はその屋根(オレンジ色と朱色の中間)に腰かけ(他にも多くそうしていた。椅子みたいなものなんだろう)、すぐ横に見える窓越しのミニアチュアの写真も2枚撮った。そうしているうちに、家族が遠くに歩き去っていくのが見えたが、いつものことである。諦めてマイペースに進むことにした。

書籍のコーナーに行くと、現代のマンガが色々置いてあった。現代といっても、80年代以降のものである。そこにいた一人の女性の先客がどうも気になった。コーナーで色々見ていると、マンガを手にその先客が話しかけてきた。「このマンガは、確かまだ続いているんですけど、刊行予定が立たないらしいんでしたっけ。」僕は、「そうですね。最後に聞いたのがこの巻だったので、もうずっと出ていないんでしょう。たしか作者の方が産休だとかって聞きました」と答えた。

その先客は変わった装飾をしている。髪は肩より少し長いくらいで、ゆるくウェーブがかっていて、所どころスカイ・ブルーを少し濃くした青い色に染めている。化粧も変わっていて、目の周り全体と、鼻筋全体にかけて薄い水色のシャドウを塗っている。鼻筋から頬にかけては、それぞれ三角形の形で塗っていた。それは頬骨を目立たなくするうまい効果を醸し出していて、まるで白人の骨格のようだった。僕は、「ところで話が変わるんですが、その髪型、かっこいいですね」と言うと、先客は「ああ、これ、ありがとうございます」と言った。お互いなんとなく気に入ったので、いろいろなことを話していた。そのうち、先客の本業は開業歯科医であることも分かった。やたら白人を起用した、白と赤と青でまとめられたA5変版のパンフレットももらった。その話の中で、僕の歯並びの話になり、鏡を見せられた。そのとき初めて、この夢の中で自分は女性で、眼鏡をかけておらず、髪が長くなっていることに気づいた。あと、その先客と自分の名前が同じだったので驚いた。話を続けた後、連絡先を教え合って別れた。

ちょうどその直後に、放送で自分が呼び出されたが、まあ後で連絡すればいいか、と考えて合流しなかった。パビリオンの後半はほとんど飛ばしてしまったので、半券を使ってもう一度入場する。入場規制がかかる20秒前だった。(30秒前から、白い丸帽にペパーミントの上着を着たお姉さんが、マイクでカウントダウンをしていた。)どのように二回目を進んだかは覚えていない。

ここから、2軸で夢は進む。画面は一つなのだが、まるで半透明の画面を2枚合わせて、集中したときだけどちらか片方がはっきり見えて、それていて同時に2つの場所で進行しているのだ。片方では先客の色とりどりの家にお邪魔して、作品などを見せてもらう。そのうち、作品までも夢の中で立体的に動き出す。(あくまで、脳の再生とわかってはいる。)それは、ピンク色の髪をした日本語教師の奇妙な日常であった。もう片方ではその後家族と合流して、帰路に着く。夜遅くまで今手がけているプロジェクトを進行させたのち、眠るというだけだ。ここで2軸進行は終わり。

次の朝、気が付いたら教会にいた。母から着信があったので、そうだ昨日帰らなかったから謝らないと、と思うが、いやそういえばもう一人自分が同時に存在していて、帰宅していたことも思いだし、やめる。事実、その後母からメールが来ていたが、IT先生という人からエンジェル・セラピーをやっている、効果がある、とかいう内容だった。(もちろん、現実にはこんなことはない。)

教会というのが、場所は現在実際に住んでいる都市の、一番大きい教会であるということは分かるのだが、規模、建築様式が明らかに違う。まず、光からして違う。さんさんと降り注ぐ、細やかな光はヨーロッパのものに似ている。厳かな門をくぐると、芝生が広がり、小道が出来ている。その時点で、教会はもう見上げるほど高い。教会は薄いグレーをしていて、ゴシック様式のように尖塔が2つ飛び出している。石組みで、所どころ風化している。教会は、正面からは入れない。上に石畳の土台があって、その上に教会がある。石畳の下は、装飾のないアーチと、暗い色をした鉄の扉がはめてあり、内部の人間が出入りしていた。石畳へは、左手から回って階段を上っていく。石畳の所はちょっとした広場が周囲に広がっていて、ふちには透かし彫りの柱でできた手すりがある。左寄りに通路が出来ていて、その上には渡り廊下が掛かっている。通路から向かって右に小広場があり、その向こうは吹き抜けになっていて教会内部の様子が見渡せる。内部へは、正面の階段を上って入る。広く高い玄関が現れた後、吹き抜け状の内部へと移動できる。バシリカ様式だが、中席が2階と3階にもある。何より広いのだ。肝心の祭壇の様子は覚えていない。しかし、規模に似合わず、地味な色使いだったように思う。時刻は16:00時前になっていた。母もここに来ていて、16:00からの礼拝に参加するのだという。僕は2階の中席左手で歌を歌っていた。途中で新入りが現れて、左手奥から上ってきた。最後に中席の者も全員一階に降りたが、数百人という人数なのである。