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あれはなんだ かたちは無く

歪な鏡に映った部屋

歪な鏡は、光を捻じ曲げて、輪郭を曖昧にする。

それとも、歪なのは、部屋の方かもしれない。

 

数年振りに家族と口論をした。普段は見えないが、砕けてどうしようもない溝を直視することは中々苦しいものがある。普段、たいていのことは気にしないから、その分、余計に。

今日は、家族だからといって理解し合えるわけではない、ということが分かった。それを分かっていなかったということも分かった。

人間関係は諦めているけど、多分心のどこかでまだ期待していたんだろう。そういう自分の弱さとか甘さがわかった。本音を言うと、誰とも理解し合えない、なんて認めたくない。

 

後のために、端的にまとめておく。

 

そもそもの発端は、僕の社会性の低さを咎められたことから始まった。曰く、一般的あるいは常識的な社会性が備わっておらず、それが問題なのだという。

それは自分では価値観の一言ですませるしかもうないのだが、その価値観は少なくとも今生きている社会では普通ではなく迎合しづらいということは理解している。だから、いずれは別の社会で生きて死ぬ覚悟もしている。

 

久しぶりにひどく傷ついた。もう傷つく部分もないと思っていたが、残っていたらしい。ほとんど唯一に近い、信頼している家族は、僕の誠意を信じようとしない。それから、とうに償った過去をも持ち出してくるから、もうずっと信じていないのだと思う。

まあ、単純に、僕が一方的に信頼していただけ、ということが分かっただけのことだ。そんなに嫌なら消えるしかないんだろう。