Ж,!

あれはなんだ かたちは無く

~2013/10/23 夢日記

歩いて先に進んでいると、旅館のような場所に辿りついた。村全体がテーマパークのようになっているのだ。基本的に日本の山、家屋の風景なのだが、どことなく異国情緒を感じさせる。たぶん、木や壁の色合いが明るく、少し違和感があるからだろう。旅館のような場所は土足で上がれるようになっていて、一つの町くらいの広さがある。奥に進んでいくと食堂があり、外国人の観光客が食べ物を注文していた。ぱっと見、中は味噌蔵を改装したようになっており、高めのカウンターと丸い背のない椅子があつらえてある。僕も家族といくつか注文してみた。春巻の揚げたのとピロシキがごっちゃになっていたような食べ物で、油が少々多い。

そこで、夢の中なのだが、普段の家、実際に眠りについている床で目が覚めたところを見た。顔を上げると、目の前に時計がころがっている。親がもう使わない時計である。ゴム製のバンドに、直径6mmくらいの楕円の時計板がついて動いている。僕はよく時計を失くすのと、時間に弱いから、これをネックレスに変えて身に着けておこうかなと考えた。同じ場所に、金色の腕輪に金色のカット細工の時計板がついた時計がころがっている。全く同じものが2つある。これも親がもう使わないものであるが、こちらには興味を持たなかった。

立ち上がり部屋の外に出ると、現実とは違い、暗い色の木でできた廊下が続いている。その途中に小さくも美しい箪笥が置いてあった。その箪笥の上部分はガラスの蓋に覆われている。なぜか箪笥に気をひかれて近寄ると、ガラスの上や中のあちこちに、美しい細工や彫刻や七宝が飾ってある。これらは昔、母が制作したもので今では失ったものである(確かに制作していたが、実際には別の種類のものだった)。写真を撮ろうと思って寝室に引き返そうとしたが、これは夢だから写真を撮っても後に残せないということを思い出し、止めた。

寝室を進んでいると、大舞台に出た。大舞台の横を通って舞台裏に回ると、所属している劇団員に呼ばれて控室に向かう。大舞台で定期公演している劇団は、それぞれ一定の規模の控室を利用して良い権限が与えられるのだ。あまりにも劇場の規模が大きすぎるため、一見アパートのようにも見える。当劇団も最近権限が与えられた。吹き抜け部分を通り、所属の控室に行くと、木の骨組みがむき出しである。まだ床と壁がないのだという。そこで、幅3mの木の上で部隊の練習をすることになった。しかし、練習をするのはいいとしても、全員が一箇所に集まるわけにもいかず、上下の骨組みを行き来して各自場所を確保する。その移動が、地上十数メートルを命綱なしでひょひょいとアクロバティックに移動するものだからヒヤヒヤしてしまう。気が付くと夢が終わっていた。