Ж,!

あれはなんだ かたちは無く

~2013/11/04 夢日記

最近、業務が忙しくて仮眠と熟睡ばかりだったからか、あまり夢を覚えていなかった。僕にしては珍しい。風邪をひいたこともあり、昨晩はダラダラ眠っていたら夢を覚えていた。テンションが上がった。

 

気が付くとある女性の自宅にいた。その女性(実際には知らない)は、職場かどこかの知り合い程度の仲だが、お互いに友人になりたいと思っている風であった。身長は150cmくらいの小柄な人で、赤みがかった長髪に、タンクトップとショートパンツを身に着けていた。イメージとしては…アニメ「魔女の宅急便」の絵描きさんみたいな感じ。あれがもう少しだけ無口よりになって、より自己主張が強くなった感じ。あと、あまりにやにや笑わない。瞳の輝きの強い女性であった。その女性の家はアパートの一階で、手前の部屋ではいつも通りに振る舞っているのだが、奥の床が赤い部屋より向こうに足を踏み入れると、本来の自分の性格が発揮される。僕はその性格が好きで、赤い部屋で色々と話しているうちに良い友人になれそうだという気がしてきた。明言はしていないが、彼女は30代であるらしかった。だからどうというわけでもなく、ただ話の流れで話しただけだ。そのうちにベッドの下から地球儀を取り出してきた。彼女はバックパッカーで、とりわけ20代のころは、貯金しては世界中に繰り出していたらしい。地球儀をくるくる回しながら世界各地の話をしてくれた。その地球儀はこの地球のものではない。大陸が3つほどで、海が多い。横長の大陸、縦長の大陸、南半球を大きく占める楕円の大陸。僕達はそのうち、横長の大陸の海沿いの国に暮らしているようだった。その地球儀には違和感はなかった。これは夢の中で、夢というよりは別の世界で、地球と違うのはあたりまえだと思っていた。むしろ、いつも僕が夢でよく見る世界、光景とのかかわりがあるかもしれないと思い、興味深く地球儀を見つめていた。まあマクロすぎるから分かるはずもないけれども、それでもこの地球儀はきっと僕が夢でよく行く世界なのだなと思った。一つ覚えているのは、北半球の横長の大陸、高山地帯の奥地に「ベナ○○」という場所がある。この世界ではとても名前が有名な場所(何かの宗教の聖地)なのだが、その場所は覚えておらず、「へぇ、こんな山奥にあるんだ」という会話をしたことだ。彼女は音楽好きで、沢山のCDを持っていた。二段ベッドの下、奥に向かって棚を2つ並べ、そこにCDをぎっしり並べていた。僕の聞いたこともない…というか実世界には存在しないグループばかりであった。それらのCDを掛けながら話を続けていると、学生時代の友人のAFが突然訪れた。AFとは会いたいけどもう5年近く会っていないのと、基本この世界の夢に知人は現れないのとで驚いたが、それでも嬉しかった。AFもオカルトめいたところがあるし、まぁいいかと思った。変わらず無口で穏やかで優しげで、安心した。そのうちに僕は帰宅する時刻になった。この世界の夕方は昼と見分けがつきにくいが、とにかく気温が上がるのでそれと分かる。帰り際に彼女はCDを貸してくれた。「霧谷○○」という女性シンガーのCDで、パッケージは眠ったような水色・青色が混じった白ベースに、鉛筆画のようなものがところどころ一面に描かれ、中央にシンガーがひっそりと写っていた。こちらのCDは白いプラスチックケースである(DSソフトのパッケージみたいな感じ)。別れを告げたところで目が覚めた。確かにお互い名前を聞いたはずなのに覚えていなくて少し悔しかった。(夢で聞いた名前は覚えているときといないとき、半々である。大抵は話に集中して意識しないが、たまにどうしても忘れたくないときは、名前を繰り返し念じながら夢から覚めていくと、覚えていることが多いのでこの方法を利用している。それでも、覚醒後に意識し続けるか書きつけるかしないと、3時間ほどで忘れてしまう。)

 

気が付くと本棚の前に立っていた。本棚は真白く、材質は見ただけではわからないが、本の並べられている様子を見る限り多分木製。高さ2m近くあり、その中に、技術書と問題集と図鑑のような本がぎっしりと並べられていた。そばにあった脚立を登り、技術書を何冊かめくっていた。一通り本のタイトルと内容が一致したところで脚立を降りてぼーっとしていると、そこに父が現れた。探している2冊の技術書のうち1冊が見つからないから、探すのを手伝ってほしいという。ここにあるはずらしい。内容を聞いているうち、それはさっき目を通したうちの1冊であると分かった。しかし、その本は内容は父の探しているものだが、タイトルが「2004年○○技術○○集」といったものであるから、一見それと分からないだろうということも推測した。それを父に伝えるとイマイチ通じていない(実際、父はそういう人である)ので、見せた方が早いと思って脚立を登って探す。ところが、ついさっきまでここにあり、誰も取っていないのに件の本が見つからないのである。3回くらいは探したところで、脚立を降りて、「とにかくその本があなたの探している本だから、2004年○○技術○○集を探して下さい」と告げて、次の場所へ急ぎ立ち去った。何かの用事があったのだが、それが何かは覚えていない。

 

気が付くと、僕はどこかの学生で、その修学旅行に来ているということだった。夕刻に宿泊所に到着し、夕食前に食堂に集まっているらしかった。全員で生徒は100人ほど、付き添いの教員が5人ほど。その食堂は奇妙な作りで、内側には壁がなく柱ばかり、その柱も青く、天井と思しき所は緑の木造装飾が施されている。暮れがかった外は亜熱帯風の風景が見える。総合的には、韓国とインドネシアとアラブが混ざった感じ。人はたぶん日本人なのだが、光景が日本ばなれしている。いや、これもまた別の世界で、何もかも日本とは関係ないのかもしれない。なぜか食堂は男女別に離れていた。僕は廊下をうろうろとしていて、そろそろ食堂に入ろうとしているところだった。ここで思い出したのが、僕は学生なのだけれども学生扱いではないことだ。確か僕には探偵か何かの役割があって、この旅館はなにがしかのいわくつきであり、その真相を確認するために抜擢されたのだったような気がする。昨日も何かの事件が起きたばかりなのだった。その時、食堂の奥で悲鳴が聞こえる。駆けつけると、引率教員の一人が頭から流血して死亡していた。混乱する生徒をなだめつつ、他の教員や他の何かの立場の人にも淡々と伝えていく。そこで携帯電話に不審なメールが届き、一連の事件は同一犯であるだろうと推測をする。どよめく生徒に、絶対にその場を離れず、単独行動をするなと指示し、関係者と話して事情を探っていく。あまり覚えていないが、青い髪の女性がこの村のどこかにいて、少し事情を知っているかもしれないとのことだった。夢の中でそこからもう少し進展したのだが、覚えていないし、結局その時点では犯人は分からなかった。いつの間にか夢が終わっていた。