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あれはなんだ かたちは無く

ギターの経年変化 ~表板編~

音色編は長くなりそうなので後日。

 

持っているギターの表板はシトカスプルースで、よく知られている通り明確に経年変化を起こす。それは古いギターではなく、今年で製造9年目だから、まだまだ変化の途中である。

 

スプルースの木目は、もともとあまり遠近感がなく、じっと見ていると目がちかちかとしてくる。その吸い込まれそうな質感が、経年変化でさらに増してきたように思う。

紫外線にはなるべく当てないようにして扱っているので、木目の日焼けはそう多くはない。赤い線が左右対称に大きく2本走っている。ホールを挟んで上下に突き抜けている。その部分の木目がかなり広めなので、焼けやすさは木目の広さと関係しているのかもしれない。

木目について、幅や模様など特に気にしないほうだ。(というよりは、敬遠されがちな木目も美しいと思うので、少々美意識や価値観がずれているのだと思う。)

その木目だが、表板下部に、トラ目というほどではないが、斜めに細かく走った模様が現れてきた。これが増えるほど音色も多少変わってきたので、周波数とか振動に関係あるのかもしれない。今かなり適当なこと言ったよ。さらに、向かって左半分には、ところどころ茶色の点や線が現れてきた。これは購入当初は無かったか、かなり目立たなかったものである。左右対称でないので、音と何らかの関係があると見ているが、詳細は不明。最後に、向かって左上に丸い模様が出てきた。別にぶつけたわけではないから、勿論板は歪んでいない。これも、茶色の点と同様不明である。

 

これからどう変化していくかは全く読めないので、ちょっと楽しみだ。当分は気にしないことにして、また数年後にじっくり見てみると面白いかも。